四十数年前に公開された『はなれ瞽女おりん』という映画、そのタイトルや、主演が岩下志麻だったことくらいを記憶しています。そして「瞽女(ごぜ)」という存在についても、盲目の女性が三味線を持って各地を巡業する旅芸人・・・といったところは承知していました。...
昨日は、大津市勤労福祉センターの歴史講座「白洲正子「かくれ里」十一面観音巡礼紀行」の第1回目を受講。講師は元滋賀県立安土城考古博物館副館長の大沼芳幸氏(=学生時代の友人)です。...
当地では、初盆を迎えた年から3年間、近隣にある地蔵堂など六つの個所をお参りする風習があります。本日、早朝に起床し、廻ってきました。場所によっては当番で詰めておられるところもあり、知り合いだと、少し話をして、次の場所へ。 まずは1年目が終了。
ちょっと前、ガレリアかめおかのコーナーに「昭和レトロ展」というチラシを見つけました。そういうものに殊更に関心のあります私としては行かない手はありません、行ってきました(先週末)。 場所は綾部市にあるグンゼ博物苑です。亀岡から京都縦貫道使えば小一時間で到着します。...
昨日、旅籠町の友人宅で雑談している最中に、携帯に電話がありました。「京都府・歴彩館のIです」、半月前に、地元の閉校となった小中学校の校歌CDを、資料として送付した担当者でした。「口丹波民俗誌という冊子の著者で太田さんのお名前が出ておりますが、間違いないでしょうか」ということでした。間違いありませんと応えると、「その冊子を当館に寄贈いただけないでしょうか、地域の資料として保存させていただきたい」とのこと、残部あったと思いますので、帰宅して、あれば送らせていただきます、と返答しました。 今から37年前に自費出版した『口丹波民俗誌』のことで、その内容は、さらにさかのぼること今から45年前に、亀岡市内の数か所を民俗調査して、それを約10年後に冊子としてまとめたものです(平成10年のことでした)。200冊ほど作成して、調査した際の話者の方々(亡くなっておられた場合は家族の方)に配付したのと、地元のことでしたので、亀岡市立図書館、ガレリア分館などに寄贈しました(その時には京都府立資料館までは思い至りませんでした、よく使っていたのに・・・)。さらに大胆にも(自費出版なのに)国立国会図書館にも送付しました(送付後、お礼のハガキが来たのと、後日、国会図書館のサイトで自分の名前を検索し、書名がヒットして喜んだものです→単純)。 歴彩館のIさんも、そういったあたりで検索されたのでしょうが、そのきっかけは、校歌のCD、それを作った「太田」という人物は、ほかにも地元関連の資料(この時点では校歌などの音源資料という見当だったはず)を作成しているのではないか・・・・で、名前を検索していて、音楽とはまた違うジャンル(民俗学)で、なにやら冊子があるみたいだな、それなら携帯電話の番号分かっているし電話してみよう、ということなんでしょうね。→恐るべし歴彩館資料サービス係(のIさん)、・・・普通、なかなかCDを送ってもらった、という件だけで、40年以上前に、民俗誌の冊子を出版しているという事実にたどり着きませんけど、・・・次の異動先は京都府警かも(笑)。 そんな昔の冊子で、作成後も、名刺代わりにと、特段興味のない人などにも無理やり渡したりで、自宅の在庫は、3冊だけでした。その虎の子の1冊と、さらにその数年前に自費出版した『猪倉風土記』もおまけに付けて、本日、郵送いたしました(律儀な歴彩館のIさん、またお礼の電話かけてくるんでしょうね・・・明日のの午後は、大津で織田信長の講義聞いてるので電話には出られませんが・・・)。
25分の番組が4回=100分。「100分de名著」、今夜から第1回が始まります(再放送あり)。今回の名著は、宮本常一『忘れられた日本人』です。解説は宮本常一の著作もある畑中章宏さん。楽しみです。 放送に先駆けてNHKテキストも購入、かつて「ん」十年前に買ったラジオ講座以来かな?カムカムエブリイバディ。 民俗学に関心の向きは是非ご覧下さい。...
先月末から6月にかけて、みんぱく創設50周年企画「日本の仮面」という展示が「みんぱく(国立民族学博物館)」にて開催されています、ので本日行ってきました。古代の遺跡から発掘された「面」、そして日本各地の民俗芸能で使われる「面」、現在の「面」(プロレスラーの仮面であったり、お祭りの出店で売られるお面等々)に、それぞれ解説展示されて、大変興味深く見学しました。万博広場にそそり立つ「太陽の塔」の顔も仮面かもしれませんね。 この博物館は、1970年開催の万国博覧会の跡地利用の一環として、渋沢敬三(アチックミュージアム)らが収集した民具、岡本太郎が万博のテーマ館展示に使うために集めた世界の仮面などがベースになってスタートしました。その後も研究機関として世界各地から集めた様々な資料、35万点、その施設の規模とともに「世界最大の」博物館なのだそうです。 ここでちょっと 仮面・・・英語では「マスク」と訳します。ニュアンス的には、かぶりもの、顔に着けて変装するもの、という感じです。一方で、ラテン語由来の「ペルソナ」という訳、表記もあります。こちらは、演劇や芸能で何かを演じる為に着ける顔、お面、といったニュアンスで、この語から転じて「パーソナル(ペルソナの英語読み)」が、個人とか性格のことを言うようになり、また心理学者のユングが、その人の持つ内面的な性格のことを指すと解釈し、仮面とも同義的に使われています。 仮面をつけることにより、演じている人物がその仮面を通じて劇中の人物に成り代わる、憑依するのです。私はかねてより人というものは、その人が働く職場であったり、所属している組織、立場、家庭内においてでさえ、それぞれの「人」(の一面)を演じていると考えております。その際に、目に見える「仮面」を着けてはいませんが、内面的、潜在的に「仮面」をつけ、その周りの人が納得する場をつくっているのです。「あなたは真面目ですねぇ」と言われた自分が「いや、そうでもないんですけど・・・」とは言えず、その場では真面目な自分を演じざるを得ない、という状態ですね(かつて「浮浪雲」という漫画が花園大学の入試に出た話をブログに書いたことがあります)。 15日 5月 2013年「仮面」
京都文化博物館で「異界へのまなざし」という展示会が開催されています。...
服部緑地内にある「日本民家集落博物館」は、1956年(昭和31年)に設置されました。我が母校の社会学部にいらした鳥越浩之先生(現在は桃山学院大かな?)のお父上、鳥越憲三郎さん(民俗学者)が提唱して出来た施設です。東北の曲家、飛騨の合掌造、奄美大島の高倉など、全国の民家を展示公開しています。...
1週間ほど前に講社より訪問予定のハガキが届き、予定どおりに来られます。 国の無形民俗文化財に指定されている伊勢太神楽、毎年毎年、御足労になります。