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みんぱくと仮面

 先月末から6月にかけて、みんぱく創設50周年企画「日本の仮面」という展示が「みんぱく(国立民族学博物館)」にて開催されています、ので本日行ってきました。古代の遺跡から発掘された「面」、そして日本各地の民俗芸能で使われる「面」、現在の「面」(プロレスラーの仮面であったり、お祭りの出店で売られるお面等々)に、それぞれ解説展示されて、大変興味深く見学しました。万博広場にそそり立つ「太陽の塔」の顔も仮面かもしれませんね。

 

 この博物館は、1970年開催の万国博覧会の跡地利用の一環として、渋沢敬三(アチックミュージアム)らが収集した民具、岡本太郎が万博のテーマ館展示に使うために集めた世界の仮面などがベースになってスタートしました。その後も研究機関として世界各地から集めた様々な資料、35万点、その施設の規模とともに「世界最大の」博物館なのだそうです。

 

ここでちょっと

 

 仮面・・・英語では「マスク」と訳します。ニュアンス的には、かぶりもの、顔に着けて変装するもの、という感じです。一方で、ラテン語由来の「ペルソナ」という訳、表記もあります。こちらは、演劇や芸能で何かを演じる為に着ける顔、お面、といったニュアンスで、この語から転じて「パーソナル(ペルソナの英語読み)」が、個人とか性格のことを言うようになり、また心理学者のユングが、その人の持つ内面的な性格のことを指すと解釈し、仮面とも同義的に使われています。

 

 仮面をつけることにより、演じている人物がその仮面を通じて劇中の人物に成り代わる、憑依するのです。私はかねてより人というものは、その人が働く職場であったり、所属している組織、立場、家庭内においてでさえ、それぞれの「人」(の一面)を演じていると考えております。その際に、目に見える「仮面」を着けてはいませんが、内面的、潜在的に「仮面」をつけ、その周りの人が納得する場をつくっているのです。「あなたは真面目ですねぇ」と言われた自分が「いや、そうでもないんですけど・・・」とは言えず、その場では真面目な自分を演じざるを得ない、という状態ですね(かつて「浮浪雲」という漫画が花園大学の入試に出た話をブログに書いたことがあります)。

 

15日 5月 2013年「仮面」

 

 

 

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