京都新聞の夕刊に「一歩先のあなたへ」というエッセイ(コラム)が、毎週水曜日に連載されていました。ご存じの方はありますでしょうか。書かれていたのは、京都産業大学教授(細胞生物学)で歌人の永田和宏先生です。私は、このコラムの存在に、この夏ごろに気づき、毎週水曜日を楽しみにして読んでいたのです。テーマは、いろいろです。流行の話題から、今、大学キャンパスで起こる事まで、特に今の若い人、大学生に向けた物事の捉え方、真理のようなところを説いてくださるものでした。しかも、若い人に向けてのメッセージの体をとりつつ、このタイトルの「あなた」というのは、60歳を前にした私自身にも、問いかけられているような気がして、毎回楽しみにしていたのです。ところが今月に入って、水曜日の夕刊から、そのコラムが無くなってしまったのです。9月末くらいで最終回だったのでしょう、とても残念なことでした。 永田和宏先生は大学教授であり、歌人でもあります。よく二足の草鞋と言いますが、先生にとっては、どちらも本業だと言っておられます(エッセイの中で)。そして歌人で、数年前に亡くなられた河野裕子さんは、永田先生の奥様であったことも、その後、分かりました(河野裕子さんの名前は、なんとなく知っていました、ご主人の名前は知りませんでしたが)。 実は、この夕刊のエッセイを読むようになったのが、2か月ほど前からで、それ以前の記事は未だ読んでいませんでした。それで、出来れば、まだ読んでいないものも読んでみたいと思い、ネットで探していたのです(近頃は便利ですね、ネットがあるから・・・、永田先生は、そういうことについても書いておられました・・・・)。先生の奥様が河野裕子さんであること、そして息子さん(永田淳)、娘さん(永田紅)も歌人であることなども、その時に知りました。そして、検索を続けていると「一歩先のあなたへ(2014年9月24日掲載分)をアップロードいたしました。」という文言が、どなたかのツイッターの記事からヒットしました。そこからたどっていくと、京都産業大学の永田研究室のページがあることが分かったのです。また嬉しいことに、過去の記事すべて、PDFとしてアップされているではありませんか。じっくり読みたいと思います。 せっかくなので、このページを紹介しておきます。 Messages from Prof. Nagata
先日、全40巻を読破しました。1巻から40巻まで並べたのが、この写真です(なかなか壮観です!)。物語は、だいたい1巻につき2話収録されていますが、3話のこともあるし、ストーリーが長い場合は1巻1話というのもあります。毎回、いろんなシチュエーションで展開しますが、主人公が40代から老人世代の男女であることに変りはありません(以前のブログで書いたとおりです)。そのテーマは、副題の英文タイトル、Like Shooting Stars in the Twilight(直訳:薄明かりの中の流星のように=私的訳:人生の終末を迎える時期に、一光の流星のごとく生じた恋愛物語)にあるように、男女の出会いが起す人間関係を表現しているようです。世代的に自分と同じなので、読んでいて非常に語の中に没入してしまいます。50代の男性の前にいきなり現われた美女、といったありえないようなパターンもありますが、よくあったのが、若い頃(高校時代など)に恋愛した男女が、事情により別々の人生を歩み、ある時に再会し、またあるときは一方が亡くなって、その思いが誰かに託されて届く、といったものです。まったく同じ内容ではありませんが、通して読んだ結果、時間経過によく似た物語が何作かありました(どれとどれ、というのは分かりませんが)。それでも毎回、わくわくしながら読みました。ほんと、面白かったです。
半月ほど前に、JR花園駅前のうどん屋で食事をしました。うどんが出てくるまでの間に、漫画雑誌の『ビックコミック』を手に取ったのです。漫画を見るのは久しぶりでしたが、少しの時間つぶしと、たまたまページをめくって目についたのが「黄昏流星群(たそがれ・りゅうせいぐん)」という弘兼憲史の漫画(劇画?)でした(弘兼さんといえば「課長島耕作」で有名なことは知っていましたが)。読んでみて、なんだかドラマチックな展開に、少し引き込まれてしまいました。家に帰って、この漫画は何なんだろうと思いネットで調べてみたのです。15年ほど前から、『ビックコミック』に連載していて、単行本化されて40冊くらい出ていることがわかりました。後日、近所のブックオフで探してみたところ何冊かが置いてありました。とりあえず3冊ほど買って読んだのですが、主人公が40代~老人くらいまでの男女の恋愛物語でした。そしてある時は、さかのぼること20数年前の青春時代の思い出などが挿入されて中年となった男女が再会する、といったストーリーが展開します。ちょっと泣けるような物語あり、ハッピーエンドなものあり、それぞれにストーリー展開がつくりこんであります。漫画は平面的な「絵」ですが、その物語に入り込むと、テレビドラマにしてもよいのでは、というものがあました。それからというもの、全40巻にはまだ揃いませんが、本屋によるたびに買い求め、そして寝る前に1話ほどを読む、という生活が続いています(今も)。主人公となっている世代が自分と重なり、また「そんなにうまいこと展開しないやろ!」と思うこともありますが、そこはフィクション、ドラマの世界です。さまざまな人生模様、人間関係、世の不条理などが描かれていて、はまっているわけです。英語タイトルが「Like Shooting Stars in the Twilight」というのも気に入ってます。このホームページも黄昏時に輝く星のようになれば・・・・・。