大阪吹田にある国立民族学博物館(みんぱく)で開催されている特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」を見学してきました。ラテンアメリカというのはメキシコから南米のアルゼンチンあたりまでの地域をいいます。その地域の「民衆芸術」ということなので、芸術家の作品展のようなニュアンスも感じますが、そこは民族学の視点から、それらの地域で使われている実用品や工芸品、織物、土器等々、独特なデザイン・色彩のさまざまな作品が展示されておりました。それらは、古代文明が発祥した土地柄に加えて、ヨーロッパの植民地となったり、多くの移民が流入した歴史や、近代に生じた民主化を求める機運などが混淆している結果なのだと説明されていました。