明治5年のレンガ造りの製糸場建築群は、今年の6月、ユネスコの世界遺産に登録が決定しました。決定以降、一目見ようと見学者が詰めかけている、ということはニュース等で知ってははいたのですが、今後、いつ行けるやもしれません、思い立ったが吉日、東京方面に出発する前日に行くことに決めました。決めましたが、富岡ってどこにあるのか、まずその点を明らかにしなければどうしようもありません。インターネットで地理・アクセス方法などを調べ、キップは現地で購入することにしました。東京から片道2時間ほどの行程、群馬県の山間部にあるようです。そして現地に入るわけですが、確かに、すごい観光客でした。ほとんどは団体客のようで、僕のように個人で電車を乗り継いて来た人は、その日が平日で雨模様、台風も近づいている、という状況で少ないように感じました。
ところで、その見学者の多さ、世界遺産の保護、ということがあるのでしょうか、製糸場敷地内は、見学できる通路(場所)が決められていて、全体の3分の1程度、いやもっと少ないかも、の部分しか歩けませんでした。また製糸工場内の機械に、ビニールがかけてあるのも興ざめでした。これなら明治村にある建物内、機械の展示のほうが迫力あるのになぁ、なんて思いました。ただ、まだ世界遺産登録になったばかりです、今後、僕のような感想を持つ人も意見したりすることでしょう、また見学できるコースが拡大されたり、機械類も自然な状態で見られることでしょう。
そして、私は、製糸場を出て、町をぶらぶら歩いていて、観光地化に「いまひとつ」という状態の町並み、モダン建築などに興味を惹かれました。ひなびた蕎麦屋で食べたざるそばとビールは美味しかったなぁ、これぞ一人旅の醍醐味。
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