Never put off till tomorrow what you can do today.
「今日なしうることを明日に延ばすことなかれ。」
中学生の頃、関係代名詞「what」の活用例として覚えた英文です。言葉の意味も良いことが書いてあるし、中学生の私は、これを座右の銘にしよう、と勝手に決めていました。そして空で言える(綴りも書ける)ように何度も復唱した思い出があります。実はこのホームページのプロフィール欄にも好きな言葉として掲載しています。あれから40年です。
最近、ブックオフの100円コーナーで、ひろさちやさんの『「狂い」のすすめ』を買って読んでいましたら、ちょうどその言葉に出会いました。アメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリン(1706-90)が「今日できる仕事を明日に延ばすな」といったことわざを作ったのだそうです(そんな有名なことばだったんですね、知りませんでした)。さちやさんも、僕と同じように中学生の時に教わったとも書かれていました。ただし、この言葉をさちやさんの考えを援用するために持ってこられたのではなく、むしろ逆のことを書いておられます。つまり、
「明日できる仕事を今日するな」
そしてローマのことわざも追加されています。
「明日できる仕事を今日するな。他人ができる仕事を自分がするな」
このように考えたほうが、人生をゆったり生きることが出来るではないか、そして明日のことを考えるよりも今日一日を楽しく過ごそう、ということを『「狂い」のすすめ』で言っているのです。この本には、そのこと以外でも、一休さんの話を出したりしながら、生きる姿勢を述べておられます。書名、タイトルの「狂い」の語感から怖い内容のように思ってしまいますが、実は、「狂う」とは、世の中の束縛から解放されて、また世の中の常識に囚われることなく、自分の心が自由になる、ということなんです。人生に目的や目標を持てずに悩んでいる人には、救われる内容です。
関心のある方は読んでみてください。
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