訪日した外国人観光客の中で「日本の3大ガッカリ名所」というものがあるそうです。「札幌時計台」「高知のはりまや橋」「仁徳天皇陵古墳」とのことです。それぞれに何に「ガッカリ」したのか、一度でも行った人は分かるかと思います。札幌のビルの合間にちょこんと建ってる時計台、どこに「橋」あるの?、ここは森か?、鍵穴の形わからんやろ、ですね。
午前中、ガレリアカメオカの自習室で読書後、付設の図書館で産経新聞を読んでいて、その「3大」のひとつ「仁徳天皇陵古墳」の記事がありました。内容としては、この天皇陵成立の由緒などが解説されてはいるものの、途中から現代の話になり、前述の「3大ガッカリ」の汚名返上計画の話へ変わります。
この古墳の所在している大阪府堺市では、訪れた観光客が「前方後円墳」の形状が一目瞭然となるように、令和5年の春、気球を使って遊覧する計画があったそうです。そうです「なんや森やんか」という地上からの姿を、上空から眺めれば「なるほど鍵穴の形しとる!」と納得してもらえると考えたのでしょう。ところが本番直前にガス漏れで中止、それ以後も請け負った会社が倒産・・・と、「計画は文字通り宙に浮いている」と結ばれています。
この表現に思わず「座布団一枚!」と心の中で叫びました。同グループのテレビ部門(フジテレビ)のほうは、現在苦悶中ですが、なかなかウイットに富んだ記者がいるものだと感心しました。