本日は、この4月から新たに小中一貫校(近隣の3つの小学校が統合し、中学校とも一緒になった学校)としてスタートした「育親学園」の第1回の運動会でした。私は、地域コーディネーターをやっている関係で、来賓として半日、見学してきました。
学校の統合の話がスタートした頃(5年ほど前)、各小学校の全校生徒数は、1校あたり50人前後、1学年がひとケタという少なさでした。運動会をしても、徒競走は3人ずつ走って3組で終了、集団演技もなんだか寂しい・・・という感じでした。保護者や祖父母などからは、もっとたくさんの生徒で競い合わせたい、と思っている方も多かったと思います。それで、亀岡市の教育委員会が主催して、4つの小中学校の統合に向けた話が具体化し、地元説明会も何度か開催されました。
私も自治会の役をしていたので、その説明会には毎回参加していました。教育委員会からの説明のあと、参加者からの質問・意見の時間が設けられたのですが、一部の方がマイクを独占して反対意見(統合したら少人数の良さが無くなる・小学生と中学生の体格・体力が違うので一緒にすべきでない等々)を述べられ、保護者や賛成の住民の意見を言う時間が少なかったなぁと思い出します。
それから以降、後任の自治会役員の方や学校の保護者などで、統合に向けた諸課題を話し合いつつ、数年後にビジョンが固まり、今年の3月には、各学校が閉校(その時に無くなる校歌をCD化したのは、この私=自慢)この4月に晴れて新学校が開校したわけです。
そんな経過を思い出しながら、本日の運動会を眺めていると、これは、とっても素晴らしい学校になったなと感じたのです。例えば小学校だけの運動会だと、運営する先生に加えてPTAの役員さんなどが忙しそうに競技の準備を手伝ったり、白線ひいたり・・・という光景が定番ですが、小中一貫校は、中学生に該当する学年の生徒らが、その役割を担います。競技道具の設置、片付けのほか、1年生や2年生の低学年の生徒を誘導・集合させて、時に声かけしたり、がんばっている生徒に拍手して、共に喜び合う(もちろん7〜9年生の競技もあります)・・・、そんな光景が随所に見受けられました。きっと小学生たちも、大きなお兄さんお姉さんたちの行動を見て、将来自分は何をするべきかを学び、成長していく、そんな教育の場になっているな、と感じました。