ちょっと前、ガレリアかめおかのコーナーに「昭和レトロ展」というチラシを見つけました。そういうものに殊更に関心のあります私としては行かない手はありません、行ってきました(先週末)。
場所は綾部市にあるグンゼ博物苑です。亀岡から京都縦貫道使えば小一時間で到着します。
で、・・・ちょっと期待はずれでした、昭和の家電製品や道具などが展示されているものの、これといったテーマや分類もなく、雑然と並べ設置しただけ、という感じです。ただグンゼの施設だけあって、昭和初期に作成されたであろう、ポスターや写真、雑誌は興味深かったです。
わりとさらっと見学し、せっかく来たので、そういえば大本教の施設を一度も見てないし、と少し移動、みろく殿という国登録有形文化財に指定された戦後に建てられた立派な建物がありました。789畳敷という広間があり、その空間には柱を使っていないと説明書きにありました。園内には人けもなく、よく訪問している亀岡の大本に比べると寂しい感じではありましたが、ここはここでそれなりの趣はあります。
綾部から帰宅する途中、以前にも来たことがある福知山市・大原神社にも立ち寄りました。安産の神さん、ということとも関係しますが、神社の手前の川沿いに産谷(うぶや)があります。お産をする際に、この小屋で7日間籠って出産するのです。民俗学や一般的には、出産に関する「不浄」という観点で説明されますが、私なんぞは、以前から出産は神聖なものなので、家族や一般の人々たちの「穢れ」を受けないために籠る、という説を支持しているのですが、このジェンダーフリーの時代には、そういう議論をすることも無意味なのかもしれません。