Amazonで買い物をした後、別の日にAmazonのサイトを見た際、過去の買い物や閲覧履歴をふまえた商品が「おすすめ」として出てくることは、しょっちゅう経験していることかと思います。またYouTubeなどでも、好きなジャンルの音楽を聴いていると、次に見るときも、その傾向の動画が、たくさん出てきます。これらは、それぞれのサイトのアルゴリズム(簡単に言えばコンピューターによるネット上の仕掛け・プログラミング)によるものです。
今朝のNHKの朝番組「あさイチ」のテーマは「どうする?ネットの言説にハマった親」でした。朝ご飯食べながら見ていたのですが、そのなかで興味深い話がありました。ネットの言説にハマってしまう人は、SNS(✕:旧Twitter)などで、ある説に対して、多くの人々が共感している、と思う意見、実は、その説を支持している人々のグループの中だけで、閲覧したり、ツイートしたり、リツイートしたりしているだけで、それ以外の(反対の)意見だったり、多様な視点の意見などを除外しているのだそうです。そうすると、今、見ている多くの人々の意見が、世の中の大多数の意見であるかのように錯覚してしまうのです。これを「エコーチェンバー効果」というそうです。
こういう傾向は、情報教育を早期に受けている若い世代には少ないようですが、ネットリテラシーが希薄な、中高年(我々世代)に多いということです。「陰謀論」を真剣に信じて、「これは宇宙人が・・・」とか、「実は悪の組織が居て・・・」と言っているだけなら、まだ笑って済ませますが、「そのためには数百万円が必要」とか「先祖の怨念」とか言い出すと、昨今話題の新宗教問題と同じ構造になってきます。えらい時代になってきましたなぁ‼
今朝の「あさイチ」で解説されていた東京工業大学の笹原和俊先生のプレゼン資料が、ネット上にありましたので、ご紹介させていただきます。