先月のNHK「ブラタモリ」で、京都の山科を放映していたのを見て、そういえば山科ってあんまり知らんなぁ、東京から新幹線で京都駅に到着する直前の「まもなく京都駅です」というアナウンスの際にちらっと見える街並み、それくらいしか知らない山科、少し歩いてきました。
「ブラタモリ」の定番といえば、その地の郷土研究者や地質学者さんの解説を聞き、時としてタモリが解説者以上の博学を披歴して皆をびっくりさせる、というのが定番です。この回、山科でも各所を歩きながら歴史や地質の専門家が登場しておりました。私が特に興味をもったのは「山科本願寺跡」です。室町時代、蓮如が京都の本願寺の別院として建立した山科本願寺は、当時の戦国時代を反映して強固な要塞のようであったそうです。しかも寺域は1キロメートル四方の広大なもので、周辺には濠と土塁が設けられて外敵からの侵入に備えたということです。
現在の山科本願寺は、かつての寺域の一角にありますが、本来の本願寺の他の部分は住宅地になったり学校、公園などになっています。そんな住宅地の各所には、往時の痕跡が残っており、土塁の一部分も残っておりました。また蓮如ゆかりの地であることから、関係の碑などもありました。