鶴瓶の家族に乾杯でもなくブラタモリでもない旅番組、火野正平さんが目指す旅は、あくまでも投稿者の「心の風景」でした。その投稿者も登場しないし、顔も出ない、内容も、その人生で出会ったその人だけにある風景、それを正平さんの淡々とした、時にクールな視点で投稿者の手紙を読みます(前後の2回)。視聴者にとっては、驚くような物語ではないのに、なぜかその心情に共感してしまいます。正平さんのキャラもあるし、同行しているチャリダー達のサポート、極力自然な番組編集をしているスタジオのスタッフ達の技術に支えられていました。番組開始から10年、本日の高知県住吉海岸で心旅は終了、ほんとに良い番組でした。