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大村憲司のギターが聴こえる

1970年代に活躍したフォークコーラスグループ・赤い鳥、「竹田の子守唄」「翼をください」等のヒットを出したことで知られています。私は当時、高校生、まだ音楽的には初心(うぶ)で、フォークソングくらいしか知らない状態で、高校の先輩から亀岡会館(今はありません)で行なわれる赤い鳥のチケットを買って行ったのです。癒し系のコンサートかと思いきや、やけに大音量、なんだかロックコンサートの様相で、面食らった思い出があります。この件は、以前にも書いたような気がしますが・・・・。

 

その予想に反してロックコンサートのようだった理由は後ほど(数十年後に)判明しました。1969年のヤマハライトミュージックコンテストで優勝してプロデビューを果たした赤い鳥、当初は男性3人女性2人のコーラスグループだったのですが、その後、その中の新居(→山本)潤子さんのボーカルに惚れ込んだ神戸出身の若きギタリスト大村憲司、憲司を慕っていたドラマーの村上ポンタ秀一の2名が加わり、総勢7人編成のバンドとなったのです。亀岡会館であったコンサートも、ちょうどその頃と重なり、今思えば「大音量でロックな様相」になるはずですよね。

 

赤い鳥のコーラスや、求める音楽性は、結成当初より大きな変化は無かったと思いますが、先述した2人、特に大村憲司の加入によって、アンサンブルのグレードがぐっと上がったことは間違いないと思います。その後、赤い鳥は解散して、2組の夫婦が、それぞれ紙ふうせん、ハイファイセットに発展していくんですね。

 

そんな変遷の中にいたギタリストの大村憲司さんは、いろいろなアーティスト(YMOなどが有名です)のサポートメンバーとして活躍されるのですが、残念なことに20年ほど前に亡くなられたのです。もちろんソロのアルバムも出しておられますし、私も何枚か持っております。

 

前置きが長くなりました。先日、赤い鳥を検索していたら、あるミュージシャンの方のブログに行きつき、赤い鳥のアルバムでの大村憲司さんのギターの渋いところなどを解説されていました(「井川恭一の君はこれを聴いたか?」)。その井川さんって誰なんだろうと検索してみるとフェイスブックがありまして、そのフェイスブックの背景画像の右奥に、アルバムだか、本だか、「大村憲司のギターが聴こえる」というタイトルに目がいきました。これは何だろう?・・・またまたタイトルを検索してみると、2年ほど前に出版された本(+CD付き)だと判りました(ネット社会は便利です)。評価などを見ていると、なかなか貴重な内容だと知り、衝動買いしてしまいました。付録の音源も渋い。内容は憲司さんのレコーディングデータなどなど、そして村上ポンタ秀一のインタビューなども載っていました。エリック・クラプトンが大村憲司の弾いている赤い鳥「みちくさ」のソロを聴いて憲司の信奉者になった、っていう話にも納得。

この本の中に大村憲司さんの所蔵アルバムの紹介ページがありまして、だいたいは渋いのばかり、そんな中に、私、中学生時代にファンだったメリーホプキンさんのアルバムが載っているではありませんか!?

日比谷野音のライブ「KNOCKIN ON HEAVENS DOOR」カッコイイですね。石田長生さんもいってしまいました。

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