学生時代だったか就職したての頃だったか、友人と天王寺野外音楽堂で開催された春一番コンサートに行きました。70年代の終わりころだったと思います。場所が天王寺公園内ですから、風景や見に来ている人たちの雰囲気等々、とてもディープな大阪、という印象でした。(祝春一番のホームページをみると、1971年に第1回が開催され、1979年で一旦幕を閉じ、16年後の1995年に場所を変え復活、その翌年から大阪府の北部、服部緑地野外音楽堂になり、2006年から「祝春一番」に名称を改め現在に続いているようです。)
私がデジカメで撮った写真の保存データを見てみると、2005年からの画像がありましたので、そのあたりから、毎年行くようになりました。今年も、行きました。通常、3日間ある中で、出演者や自分の都合やらで、どこかの1日に行きます。大阪在住の友人は、連チャンで行っている年もありますので、私もいずれは通し券というのを買って、音楽漬けの3日間を味わってみたいと思っていますが、実家の農作業(代掻き・田植え)があって、なかなか思うようになりません。
今年は、5月4日、服部緑地野外音楽堂での祝春一番の初日に行きました(この写真)。金子マリ、大塚まさじ、いとうたかお等々の常連に加え、もとスターリンのボーカル、遠藤ミチロウ率いるTHE ENDのインパクトのある音楽を楽しむことが出来ました。また数年前から、写真撮影禁止となり、その期間の春一番の様子は残っていませんが、今年は司会進行の福岡風太さんの一言、カメラOK、で撮影解禁となりました(私は、どういう状況下でも撮れるよう常に小さいデジカメはバッグの底に忍ばせているので、ここぞとばかり撮らせていただきました)。
そもそも撮影禁止になった理由は、それまで撮影可だったものが、デジカメやスマートフォンなどで動画撮影が手軽に出来るようになり、今演奏している映像が、すぐにユーチューブにアップされてしまう、そんな状況を見かねた風太さんが、カメラを気にせず、もっと、そこで演奏している時を大切に楽しもう、というところから禁止となったようです。だいぶとオカンムリだったと聞いています。
禁止となった年にも、私は、いつものようにカメラぶらさげて数枚撮っていたところ、すぐに係の人が注意しに来ました。ダメなことわかっていても、注意されると少しイヤな気分になります。で、今年は大変気分良く、一日を過ごすことが出来ました。私は、音楽を聴くことをおろそかにしているのでもなく、まして写真撮ることだけに集中しているのでもなく、私の中では、どちらも楽しんでいますし、むしろ写真を撮ることは、そこでやっている音楽のリズムや歌詞などに重ねるような気分で撮っています。それが私の流儀です、少し大げさですが。
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