日本での公開は1970年というから私が中学3年、大阪万博の年です。映画は封切りとして見たのではなく、少し後に京都市内の四条大宮にあったコマゴールドという1日に2~3本の映画を上映しているところでした。この映画に使われている楽曲は、70年代ロックの代表的なものばかり、ザ・バンド、バーズ、ステッペンウルフ等々、音楽と広大なアメリカの風景とバイクがマッチしていました。私がバイクに興味を持つようになったのは、この頃、恐らく「イージーライダー」を観てからだったと思います。ただしやっと原付免許を取って通学用に買った(買ってもらった)のは、ホンダスーパーカブ50でした。
もう一つ印象的なシーンがあります。冒頭部分「ワイルドで行こう」が流れる直前、おもむろに腕時計を捨てるところです。若い私は「これからは時間に束縛されることのない旅が始まる」というメッセージを感じました。
3月に退職して、毎日のお勤めがなくなった4月以降、果たして時計を捨て去る生き方ができているのだろうかと思う毎日、早や1か月が過ぎようとしています。
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