近頃、2020年の東京オリンピックのメイン会場となる、新国立競技場についてのニュースが喧しいですね。当初、設計のコンペで著名な海外の建築家の提案が決まり、旧競技場は取り壊し、という形で進んでいましたが、建築費の高騰がきっかけとなり、見直し、やり直し、新たなデザイン、という話です(なかには、新しいデザインは生ガキのようで嫌いだった、という政治家の発言なども話題になりました)。
私は、2年ほど前、ちょうど旧競技場が取り壊される直前、最後の競技場を見ておこうと、この地に行ったのです(2013.11.25.)。ここは、かつて1964年の東京オリンピックが開かれた場所でした。私は当時、まだ小学生、オリンピックなどにそんなに関心があったわけではありません(柔道で金メダルが取れなかったことや、マラソンで円谷選手がもうすこしで銀メダルだったことなどは印象に残っています、あ、体操女子のチャフラフスカ選手の美しい姿も・・・)。その後、中学生になり、修学旅行の訪問先のひとつに、この競技場があり、初めて競技場のスタンドに立ちました。その日から、またまた40数年経ち(サッカーとか熱心なところもなく、2年前までは「国立」には一度も行く機会がなかったのです)、そして2度目の訪問をしたことになります。その間、改修などもあったのでょう、約50年、半世紀の歴史のある競技場ではありましたが、フィールドはもちろん、スタンドやその他の施設も、何十年も経っているような感じはしませんでした。それで、新しいデザインの競技場が決まったとはいうものの、なんだかもったいないなぁ、このまま使ったらいいのに、という気持ちになったことを思い出します。今回の建設見直しの中の議論で、以前の競技場を復活させては、という案もあるようですが、それならば、壊さないで、そのまま使うことにしておいたら良かったのに、と思います(収容数や広さの新たな制約などもあるのかもしれませんが、世の中、進歩しています、どんな工夫でも出来たのではないのかなぁ?)。
暑い夏が続きます。
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