1972年10月10日、日本国有鉄道(国鉄)により日本の鉄道開業100周年を記念して京都市下京区にある梅小路機関区の扇形庫を活用して開設されました。蒸気機関車の動態保存を目的とした日本初の施設です。1987年の国鉄分割民営化にともなってJR西日本が引き継ぎました。
終戦の直前、原子爆弾が広島と長崎に投下された際、ここ京都も投下候補地となっていたそうです。そして、投下する目標物として、ここの円形の回転台が選ばれていたのだそうです(爆心地になっていたかもしれないのですね)。誰とはなしに「京都は文化財が多いから空襲は免れた」という話をよく耳にしましたが、本当のところ、原子爆弾の被害効果を検証するためには、空襲されていない状態を作っておく必要があったからだ、ということが各種資料によって明らかになっているようです。
梅小路蒸気機関車館周辺の自然公園。平安建都1200年のメインイベント会場でした(平成6年/1994)。ここで上田正樹と有山じゅんじ、本地陽子(バイオリン)のライブを聴いた思い出があります。その後は、広々とした緑地となり、時に野外コンサートなども開催されています。数年後には、この地に水族館が出来る予定で、スライドにも建設中の写真が出ています。